てくてく

朝晩涼しくなってきたので、駅から職場までの約30分をてくてくと歩く生活が戻ってきた。
ヘッドフォンで音楽を聴きながら
ぶらぶらとどちらかというとのんびり歩いていく。
アップダウンのある道のりで、情けないけど途中で息があがってくる。
公園まで15分。そこから10分。
あそこの角を曲がる頃、信号待ちをしている頃、
右手の方向から彼のクルマが見えてくるはず。




てくてく歩くのはごちゃごちゃしたアタマの中を整理するのにもってこいなのだ。

Rest in peace

危ない走りでハラハラしていた。
表彰台か転ぶかで賭けをしてるんじゃないんだから、と何度も思った。
でも最近はどんどん手強くなっていって腹立たしかった。

それも生きていればこそ。
まだ24歳なのに。
祥也の時も思った。まだこれからどんどん速く、強くなっていくはずだったのに。

今はただ安らかであってくれたらいいと思う。

そしてコーリンと何より親友だったヴァレ。
大丈夫?な訳がないし
頑張れなんてとんでもない。
ただただ待っているよ。それだけ。

こんなふうに

ふらっと実家に帰って、両親と話をして。
それで今の自分の仕事のこととか、家のこととか、
毎日どんなものを食べているのか、どんな仕事をしているのか。
他愛もない話をしているうちに、
自分のやることが見えてくる。
話すって大事だ。
もやもや頭のなかでしていることも、
誰かに伝えようとアタマを使ってコトバにしていくと
自分に言い聞かせるようにもなって、
いつの間にかクリアになっている。
今日がそれだった。


生まれた町は今日は涼しくて
クーラーはいらないね、って母が言った。

 近づくどころか

むしろ遠くなってしまった感もあり。
何をやっているのだか。
こんなことをしている間に
どんどん距離は開いて
そのうちホントに欲しかったのかどうかとか
そんなアホな疑問まで持ち出しかねない。
このままなのか、どうなのか。
どうしたいのか。
いずれにせよ、この想いを何処かに辿り着かせないことには何処にも行けない。
それだけははっきりしているのだから。