地下鉄サリン事件

からこの日で10年。早いのかどうなのか。麻原被告の裁判の時にテレビはこぞって特番を放送したがこの日はいたって静かでした。テレビのニュースで報じるのみ。この年は1月に阪神大震災が起こって、3月にサリン事件か。当時横浜支社勤務だった私は、就業前のロビーでテレビを食い入るように見ていたのを覚えています。でも何が起きたのかは分からなくて、爆弾でも爆発したのかと思っていました。それからしばらくしてほぼあの時間に霞ヶ関を通過する地下鉄に乗って通勤するようになったのですが、その近辺になるとやはりあの映像が頭に浮かび怖くなりました。テレビで見ただけでこうなのですから、実際に被災された方の心の傷は計り知れないものだと思います。

この間深夜の「プロジェクトX」の再放送で地下鉄サリン事件時の聖路加国際病院の様子が放送されていました。館内の医師、看護士に緊急召集がかけられ(スタッドコールってやつですね)、築地駅に近い聖路加には、被災者の方がどんどん運ばれてきて、ベッドも足りなくやむを得ず廊下に患者さんを寝かしたりした医師や看護士さんの苦悩。原因がわからずどう対処してよいのか悩む病院側。薬剤の不足。とても細かく記されていました。まさに未曾有の出来事だった訳ですね。当時は。なんだか9-11以降その辺が麻痺している気がして怖い。「生き方上手」などの著者でも有名な日野原重明先生がまだ当時院長で、その日公休だったはずの医師や看護士もテレビの報道を見て自主的に病院に来て処置にあたってくれて本当に助かったと話していた。最近職場でのこうしたことに敏感になっている私はそこにもヒット。そうなんだよ。仕事ってこうなんだよ、と。あ話がそれましたね。また再放送してくれないかとひそかに期待していたのですがダメかな。